狐の棲家

出会い、なれそめ

この地でキツネたちと初めて出会ったのは、桜咲きほこる、春。
大病を患い萎えていた足腰のリハビリにと早朝の散歩のときでした。

進行方向右手、見立山でなにやらガサガサ音がするなと振り向いてみると、後に「ごん」と勝手に命名することになる一匹のキツネがこちらを窺っていたのです。
 思えばごんは狐一倍、好奇心の強い子でした。毎朝、通るたんびに出くわすものですから、いつしかお菓子を買って投げてやるようになっていました。

さて、毎朝のタイムスケジュールとしては、
まずは近所のコンビニでおつまみの買い出し。すべて税込100円のPBスナック。自分用のコーヒーも買って某体育館脇の入口から登っていきます。

白の毛で全身を包んだ「ふう」と木々の間から忍び寄り、水路を好む「すい」の登場です。
やがてこの三匹は示し合わせたかのように現れ、お菓子を楽しみに朝の散歩に同行するようになりました。


毎朝必ず公園に集合しているラジオ体操おやじ達と、ざわざボール打ち込み用の柵を設置して練習に励むゴルフおやじを横目に、園内の公民館前でストレッチです。
勝手知ったるキツネたちは三々ゴウ々に出現し、その姿を興味深げに、あるいは「ちゃっちゃと早く終わらせて」と眺めております。

写真が暗いのはごめんなさい。まったくもって修正かけておりません。iPhoneSEそのまま
足腰の屈伸とかアキレス腱伸ばし、手すり相手に手抜きな腕立て伏せなどを行いながら、スナックをひと蒔き、ふた播き。
「ん、今日のはまずまず」などとしゃべりこそしませんが、まんざらでもない顔をしてくれます。


続々と

それがいつの頃からかよく覚えていないのですが、常連のお三方に比べて少し体の小さい2匹が参加してくるようになりました。

所感、戯言

キツネたちと毎朝顔を合わすようになり、少し勉強してみました。
今のことですから、もちろんネットです。
google キツネ検索
本州に生息しているわけだから、アカギツネに属しているのかな。


んで、彼らに何を召し上がってもらっているかというと、
それはズバリ軽食です。つまり肉とか魚とか、あからさまに食事に類するものは除外しています。 やっぱり野生のものだから、それをあてにして生きていくようにはならないために・・・勝手な言い草ですかね
とはいえ、魚肉ソーセージとかはたまに放ったりはします。
気になる方のために申し添えておくと、お稲荷さん、油揚げは食べます。それも結構好きみたいです。
果たして好物といえるかどうかわかりませんが、ビスケットのようなものは食感がいいみたいで、シャリシャリと音を立てて満足そうな様子です。


食べ物に関しては、一応調べはしたんです。
その時得た知識によると、どうやら雑食で、食べられる草木やらネズミなんかを普段召し上がっているようですね。一方私が毎朝配給しているものの中には、甘いモンとかも混じっているので、虫歯にならないかが心配です。
ウシタにはマスダ先生という名歯科医がいらっしゃるのですが、多分彼らは診てもらえないでしょう。保険証ないしね。
んでもって、このあたりは猪も出るし、狸はいるし、上空には鳶が舞っているしという状況なのですが、天敵関係とかどうなっているんでしょうね。 一時期見立山が、捨て犬から育った野犬の棲息地になっていたのですが、その危機は今はないみたいです。よう知らんけど・・・あっ、カラスとは上手くやっていけてるかな。


そんなこんなで楽しくやっているものの、何せ野生の方々ですから、恐がる人もいるわけで、(犬の散歩だと犬もびびって吠えたりします)「危なくないですか」と心配かけたりしてるみたいです。
大丈夫、大丈夫。決して悪さはしません。
それどころか、ずいぶん人見知りで、一見さんだったりするととたんに姿をくらまします。
  思いがけなく長くなりました。
もし続きを読みたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、次のページまでお付き合いください。